退職前にやることチェックリスト|手続き・準備を完全網羅【保存版】

転職

「退職しよう」と決めたものの、何から手をつければいいのか分からない。そんな不安を抱えていませんか。退職は、上司に伝えるだけで終わるものではありません。有給休暇の消化、引き継ぎ、会社への返却物、受け取るべき書類、健康保険や年金の手続きまで、やるべきことは意外と多くあります。特に初めて転職する人にとっては、何が必要で何が不要なのか、判断材料が少ないまま準備を進めることになりがちです。

退職、何から準備すればいいのか分からない…
まずは退職までの流れを俯瞰して、一つずつ整理していきましょう。

この記事では、退職前にやるべきことを20項目のチェックリストとして整理し、手続きの流れから、よくある失敗、スムーズに退職するコツまで、まとめて解説します。この記事さえ保存しておけば、退職準備の抜け漏れを防げるよう、実務的な情報を中心にまとめました。仕事術メディア「ワークネクスト」は、「次の一歩を、もっと確かなものに。」を掲げ、転職・AI活用・キャリア形成の視点から、あなたの働き方をアップデートするお手伝いをしています。

この記事で分かること

  • 退職前にやるべきことの全体像と、必ず済ませる手続き
  • 退職意思の伝え方から健康保険の手続きまで、20項目のチェックリスト
  • 退職前によくある失敗と、スムーズに退職するコツ
  • 会社へ返却するもの・受け取るべき書類の一覧

退職前にやること一覧

退職前にやるべきことは、大きく分けると「会社に関する手続き」「引き継ぎ」「私物の整理」「公的な手続き」の4つに整理できます。この全体像をつかんでおくことで、何から手をつければいいのか迷わずに済みます。それぞれのカテゴリには締め切りがあるものとないものが混在しているため、期限のあるものから優先的に着手することが大切です。

ポイント

退職準備は、直前に慌てて進めるほどミスや漏れが起きやすくなります。退職を決意した段階で、早めに全体像を把握しておくことが、後悔のない退職につながります。


退職前の準備を整理する会社員


退職までの流れ

上記のように、退職の決意から実際の退職日まで、「上司へ相談」「退職日決定」「引き継ぎ」「有給消化」という流れで進んでいきます。この流れを踏まえて、次の章から具体的な手続きを見ていきましょう。

退職前に必ず済ませる手続き

退職前の手続きの中でも、特に優先度が高いのが「退職意思を伝えること」と「退職日を確定させること」です。この2つが決まらないと、有給消化の計画も引き継ぎのスケジュールも立てられません。退職日が確定して初めて、その他の準備が逆算して進められるようになります。

注意

民法上は退職の申し出から2週間で退職できるとされていますが、就業規則で「1ヶ月前までに申し出ること」と定めている会社が一般的です。まずは自社の就業規則を確認しましょう。

準備する場合としない場合を比較すると、その差は歴然です。

準備する 準備しない
スムーズに退職できる 手続き漏れが起きる
有給を活用しやすい 損をする可能性
引き継ぎが円滑 トラブルになりやすい
転職準備が進む 入社準備が遅れる

退職前チェックリスト20選

ここからは、退職前にやるべきことを10のテーマ・20項目に分けて、具体的に解説します。

1. 退職意思を伝える

  • まずは直属の上司に、口頭で退職の意思を伝える
  • 会社の指示に従って、正式な退職届を提出する

退職はいきなりメールや退職届だけで伝えるのではなく、まず口頭で上司に相談するのがマナーとされています。伝えるタイミングは、朝礼前や終業間際など、周囲に聞かれやすい時間を避け、上司の予定を確認したうえで、二人だけで話せる場を設けるのがおすすめです。

2. 就業規則を確認する

  • 退職の申し出期限(1ヶ月前など)を確認する
  • 退職金や有給休暇に関する規定を確認する

会社によってルールが異なるため、思い込みで進めず、必ず就業規則の原本を確認しましょう。就業規則は社内ポータルサイトや人事部で閲覧できることが一般的です。特に退職金の支給条件は、勤続年数によって変わることもあるため、事前の確認が欠かせません。

3. 退職日を決める

  • 有給休暇の消化期間を踏まえて、退職日を逆算する
  • 引き継ぎに必要な期間を考慮して調整する

退職日は、会社の繁忙期や引き継ぎのしやすさも踏まえて、上司と相談しながら決めるのが理想です。転職先の入社日が決まっている場合は、その日から逆算して退職日を設定する必要があります。

4. 有給休暇を確認する

  • 残っている有給休暇の日数を確認する
  • 退職日までに消化できるよう、計画を立てる

有給休暇の消化は労働者の権利です。残日数を早めに確認し、計画的に取得しましょう。人事担当者や給与明細で残日数を確認できることが多く、消化しきれない場合は買い取りの対応があるかどうかも会社に確認しておくと安心です。

5. 引き継ぎ資料を作成する

  • 業務内容やフローをまとめたマニュアルを作成する
  • 後任者への説明時間を、余裕を持って確保する

引き継ぎが不十分だと、退職後にトラブルの原因になることもあります。時間に余裕を持って進めましょう。後任者が決まっていない場合でも、誰が見ても分かるマニュアルを残しておくことで、後々のトラブルを防げます。

6. 会社へ返却するものを確認する

  • 社員証・健康保険証など、身分に関わるものを準備する
  • PC・制服などの貸与品をまとめておく

返却物のリストは会社によって異なるため、事前に人事・総務へ確認しておくと安心です。特にPCやスマートフォンなど、データの初期化が必要な貸与品は、返却前に個人的なデータが残っていないかも確認しておきましょう。

7. 受け取る書類を確認する

  • 離職票・源泉徴収票を受け取る予定を確認する
  • 雇用保険被保険者証・年金関係書類の受け取り方法を確認する

これらの書類は、転職先での手続きや失業給付の申請に必要になるため、必ず受け取りましょう。郵送で届く場合は、退職後の住所に変更がないか、会社に伝えておくことも忘れないようにしましょう。

8. 私物を整理する

  • デスクやロッカーの私物を整理する
  • 業務で使ったデータや写真の扱いを確認する

会社のデータや資料を誤って持ち出さないよう、私物との区別を明確にしておきましょう。共有フォルダに保存した私的なファイルがあれば、退職前に削除するか、必要なものだけ個人で保管する方法に切り替えておくと安心です。

9. 転職先の入社準備

  • 転職先の入社日と、必要書類を確認する
  • 雇用契約書の内容を確認する

退職と入社のスケジュールが近い場合は、特に書類の準備を早めに進めておく必要があります。前職の源泉徴収票は、多くの場合、転職先での年末調整に必要になるため、受け取り次第すぐに提出できるよう保管しておきましょう。

10. 健康保険・年金の確認

  • 健康保険の切り替え方法(任意継続・国民健康保険・扶養)を決める
  • 年金の種別変更手続きを確認する

健康保険と年金の手続きには期限があるため、後回しにせず早めに情報収集しておきましょう。特に転職先が決まっていない場合は、空白期間が生じないよう、退職日の時点で次の保険をどうするか決めておくことが重要です。


退職前チェックリスト

退職前によくある失敗

退職準備でつまずきやすいポイントには、いくつかの共通パターンがあります。事前に知っておくことで、同じ失敗を避けられます。

  • 有給休暇の残日数を確認せず、消化しきれないまま退職してしまう
  • 引き継ぎを後回しにし、直前になって慌てて対応する
  • 離職票などの必要書類を受け取らないまま退職してしまう

特に多いのが、退職日ギリギリになって引き継ぎに追われるケースです。有給消化の期間と引き継ぎの期間が重なってしまい、結局有給を十分に取れなかった、という声もよく聞かれます。退職を決意した時点で、できるだけ早く引き継ぎに着手することが、有給を最大限活用するコツでもあります。

注意

離職票は、会社が退職手続きを行ってから発行されるため、退職当日に受け取れるとは限りません。受け取り方法(郵送か手渡しか)を事前に確認しておきましょう。


退職手続きフローチャート

上記のように、退職の決意から退職完了までは、いくつかの手続きを順番にクリアしていく流れになります。一つひとつを焦らず進めていきましょう。

スムーズに退職するコツ

退職準備を円滑に進めるために、いくつかのコツを紹介します。ちょっとした心がけの違いが、退職後の印象を大きく左右します。

コツ

退職の意思を伝えるタイミングは、繁忙期を避けるのが理想です。会社の状況にも配慮することで、円満な退職につながりやすくなります。

コツ

会社への返却物と、自分が受け取るべき書類は、この記事のチェックリストを印刷するかスマホに保存しておき、退職日までに一つずつ確認していきましょう。


会社へ返却するもの・受け取るもの

返却するものと受け取るものを整理すると、次のようになります。

返却するもの 受け取るもの
社員証 離職票
健康保険証 源泉徴収票
制服 雇用保険被保険者証
PC・スマホ 退職証明書
鍵 年金関連書類

チェックリスト:退職前に確認したいこと

  • ☐ 上司へ退職意思を伝えた
  • ☐ 就業規則を確認した
  • ☐ 退職日を決めた
  • ☐ 有給休暇を確認した
  • ☐ 引き継ぎ資料を作成した
  • ☐ 私物を整理した
  • ☐ 返却物をまとめた
  • ☐ 必要書類を確認した
  • ☐ 転職先の準備をした
  • ☐ 健康保険・年金を確認した

よくある質問

ここでは、退職準備について、多くの人が気になる疑問をまとめました。準備を始める前に、一度目を通しておくと安心です。

退職は何日前に伝えるべきですか?

法律上は退職の申し出から2週間で退職できるとされていますが、就業規則で「1ヶ月前まで」と定めている会社が多いため、まずは就業規則を確認しましょう。引き継ぎの時間も考慮して、余裕を持って伝えるのが理想です。特に管理職やプロジェクトの責任者は、より早めの相談が望ましいでしょう。

有給は全部使えますか?

残っている有給休暇は、原則として消化する権利があります。ただし、業務の引き継ぎとのバランスを考え、上司と相談しながら計画的に取得することをおすすめします。

引き継ぎ資料は必要ですか?

法律上の義務ではありませんが、円満な退職と、後任者や周囲への配慮の観点から、作成しておくことを強くおすすめします。トラブル防止にもつながります。将来、同じ業界で再会する可能性もゼロではないため、丁寧な引き継ぎは自分自身のためにもなります。

離職票はいつ届きますか?

会社が退職手続きを行った後に発行されるため、退職日から10日前後で発行され、そこからさらに郵送で数日〜2週間程度かかることが一般的です。転職先が決まっていない場合は特に必要になるため、受け取り方法を確認しておきましょう。

健康保険はどうなりますか?

退職後は「任意継続」「国民健康保険」「家族の扶養」のいずれかを選ぶことになります。任意継続は退職日の翌日から20日以内、国民健康保険への切り替えは資格喪失日から14日以内、家族の扶養に入る場合は退職日から5日以内が目安とされているため、早めに検討しましょう。

退職後すぐ転職しない場合はどうすればいいですか?

健康保険と年金の切り替え手続きが必須になります。国民健康保険への加入と、国民年金の種別変更(第1号被保険者への変更)を、期限内に済ませましょう。失業給付を受けたい場合は、ハローワークでの手続きも必要です。

退職代行を使ってもチェックリストは意味がありますか?

意味があります。退職代行を利用する場合でも、有給消化の確認や、返却物・受取書類の整理は自分で行う必要があるため、このチェックリストを参考にしてください。会社とのやり取りが減る分、書類や返却物の管理はより自分でしっかり行う意識が必要です。

まとめ

ここまで、退職前にやるべきことを20項目のチェックリストとして整理し、手続きの流れやよくある失敗まで解説してきました。数が多く感じたかもしれませんが、一つずつ順番に進めれば決して難しいものではありません。最後に、この記事のポイントを振り返ります。

  • 退職準備は「会社の手続き」「引き継ぎ」「私物整理」「公的手続き」の4つに整理できる
  • 退職意思は早めに伝え、就業規則で申し出期限を確認する
  • 有給休暇は計画的に消化し、引き継ぎとのバランスを取る
  • 離職票などの必要書類は、受け取り方法を事前に確認しておく
  • 健康保険・年金の切り替えには期限があるため、早めに検討する
ポイント

今日からできることは、この記事のチェックリストを保存し、退職を決意した段階で一つずつ確認していくことです。すべてを一度に終わらせる必要はありません。

退職の決意から新しい職場へ進むまでには、いくつもの手続きがあります。一つずつ着実に進めていけば、不安なく次の一歩を踏み出せます。退職は終わりではなく、新しいキャリアへの通過点です。今すぐ全部を終わらせる必要はありません。まずはこのチェックリストを保存することから始めましょう。

退職や雇用保険に関する制度は厚生労働省、年金の手続きは日本年金機構、失業給付の相談はハローワークの公式情報もあわせてご確認ください。

タイトルとURLをコピーしました